父にむかって「頭が、頭が」と言ったので、父はしもべに「彼を母のもとへ背負っていきなさい」と言った。
ああ、わがはらわたよ、わがはらわたよ、 わたしは苦しみにもだえる。 ああ、わが心臓の壁よ、 わたしの心臓は、はげしく鼓動する。 わたしは沈黙を守ることができない、 ラッパの声と、戦いの叫びを聞くからである。
その子が成長して、ある日、刈入れびとの所へ出ていって、父のもとへ行ったが、
彼を背負って母のもとへ行くと、昼まで母のひざの上にすわっていたが、ついに死んだ。